近年、結婚相手を探すための手段として「結婚相談所」と「マッチングアプリ」の2つが大きな注目を集めています。ひと昔前までは「お見合い」や「職場・友人の紹介」が主流だった婚活市場も、今ではテクノロジーの進化とライフスタイルの多様化により、大きく様変わりしました。とはいえ、初めて婚活を始めようとする人にとっては、「結婚相談所とマッチングアプリって何が違うの?」「どっちの方が自分に合っているの?」という疑問があるのも当然です。
この記事では、結婚相談所とマッチングアプリを比較し、それぞれの特徴・メリット・デメリットを整理しながら、自分に合った婚活の方法を選ぶための参考になる情報を詳しく解説していきます。最終的に大切なのは、自分の性格、婚活への本気度、生活スタイルに合った手段を選ぶことです。そのためにも両者をしっかりと理解しておくことが重要です。
まず、「結婚相談所」とはどのような仕組みなのかを確認しておきましょう。結婚相談所とは、結婚を前提とした真剣な出会いを希望する人同士を、専門の仲人やカウンセラーがサポートしながら引き合わせてくれる婚活サービスです。会員登録の際には、身分証明書、独身証明書、年収証明書、学歴証明書などの提出が求められ、登録者の身元がしっかりと確認されています。このような厳格な入会基準があることで、結婚に対する本気度が高い人が集まっているという特徴があります。
一方で、「マッチングアプリ」はスマートフォンやPCを使って、自分でプロフィールを登録し、条件に合う相手とマッチング(相互に「いいね」を送ってマッチ)することで出会いのきっかけを作るサービスです。こちらは登録が簡単で、気軽に始められる点が最大の特徴です。基本的にアプリの中でメッセージをやり取りし、仲良くなったら実際に会ってみるという流れになります。結婚を前提にしているアプリもあれば、恋人探しや友達作りを目的としたものもあり、アプリによってユーザー層が異なります。
このように、両者は「登録手続き」からして大きく違います。結婚相談所は厳密な身元確認が行われ、費用も高額なため「真剣な結婚を望む層」が集まりやすいのに対し、マッチングアプリは無料または低価格で利用でき、幅広い層の人が参加しているのが特徴です。ここからは、それぞれのメリットとデメリットをもう少し詳しく見ていきましょう。
まずは結婚相談所のメリットから。最大のメリットは「サポート体制が整っていること」です。婚活に慣れていない人や、自分で積極的に行動するのが苦手な人にとって、担当のカウンセラーが付き、プロフィール作成から相手の紹介、デートの調整、交際中のフォローまで手厚く支援してくれるのは大きな安心材料です。また、相談所によってはコミュニケーションセミナーや婚活イベント、プロによるファッションアドバイスなども提供しており、「婚活力」を高めるための環境が整っています。
また、結婚相談所では「相手の本気度が高い」というのも大きなポイントです。入会時に多くの証明書を提出する必要があり、入会費や月会費も高額なため、冷やかしや遊び目的の人がほとんどいません。結婚に対する意識が明確な人同士で出会えるので、交際がスタートした時点で「結婚を前提とした交際」であることが共通認識となっており、話が早く進む傾向があります。
一方で、結婚相談所のデメリットは「費用が高いこと」です。一般的に、初期費用で10万円前後、月会費で1〜2万円、成婚料で10万円以上かかることもあります。また、会員数がマッチングアプリに比べると少なく、地域によっては紹介人数が限られることもあります。さらに、自分で好きなタイミングで自由に検索・アプローチできるタイプではなく、あくまでも相談所が紹介する相手との出会いが中心になるため、自分のペースで婚活を進めたい人には向かない面もあります。