平屋の価格が高い理由
土地の面積の制約による 平屋を建てるには、土地の面積が広くなる必要があります。
平屋の建物の広さを確保するためには、土地の面積も広い必要があります。
しかし、土地の面積が広くなると、その分土地の価格も高くなります。
最初に見たときには、例えば100㎡の土地に100㎡の平屋を建てればいいと思うかもしれませんが、実際にはそう簡単ではありません。
なぜなら、土地には建ぺい率と呼ばれる制限があるからです。
建ぺい率とは、建築物の面積を敷地の面積に対してどれだけ建てられるかを示すものです。
具体的には、建物を上から見たときの面積のことを指します。
建ぺい率は、土地に一定の空地を残して建物を建てることで、安全や防火・衛生などの面で良好な状態を保つ目的で設けられています。
一般的に、住宅地の場合は建ぺい率が50%前後とされており、敷地の半分程度を建物に利用することができます。
しかし、平屋の場合、建物を建てる面積が広くなるため、建ぺい率による制約が厳しくなります。
例えば、建ぺい率が50%の場合、100㎡の敷地の場合でも、50㎡以下の建物しか建てることができません。
よって、広々とした100㎡の平屋を建てるには、敷地の面積が200㎡以上必要になるのです。
このように、土地の面積が広くなるためには、平屋の建物は比較的大きな敷地が必要となり、その分土地の価格も高くなるのです。
そのため、平屋の価格は高額になる傾向があります。
平屋の住宅を建てる予算を抑える方法としては、土地の面積を最小限に抑えることや、建ぺい率の制約をうまく利用することが考えられます。
また、建築材料や設備などについても、コストを抑える工夫が必要です。
予算を抑えたい方は、これらのポイントを考慮しながらプランを立てることが重要です。
住宅地の規制
一般的な住宅地では、建ぺい率という数値が設定されています。
建ぺい率は、敷地面積に対して建物を建てることができる割合を示します。
たとえば、建ぺい率が50%と定められているエリアでは、100㎡の敷地に対しては最大50㎡までしか建物を建てることができません。
残りの50㎡は庭や駐車場のスペースとして確保しなければなりません。
つまり、建物を建てるためのスペースとしては利用できません。
また、建ぺい率の他にも、容積率という指定があります。
参考ページ:平屋 の 方 が 高い?平屋のメリットとデメリットを詳しく解説
容積率は、建物の総体積を敷地面積に対してどれだけまで膨らませることができるかを示します。
これにより、住宅地の建物密度や景観を調整することができます。