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逮捕された美人市議の「国政3連敗」野田元首相、鈴木宗男氏、小池百合子氏の「刺客」となるも役立たず!?

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8月1日、大阪府寝屋川市の市議、吉羽美香容疑者(42)ら5人が福岡県警に逮捕された。コロナ災害による減収で公的融資を受けた福祉・医療施設から「手数料」を詐取した疑いが持たれている。被害総額は数十億円とみられている。
(写真:松山千春が応援した吉羽美香)
かつて「美人すぎる市議」と呼ばれた葭葉氏は、今回逮捕された共犯メンバーと家庭内トラブルを起こし、別の団体で詐称を繰り返していたとされる。
 葭葉氏は2007年に26歳で当時の民主党から市議に初当選し、現在は無所属で3期目を務めている。この間、国政選挙に3回挑戦したが、いずれも落選している。全国紙の政治部記者によると、「もともと国政への志向が強かった」そうだ。
 ここで、葭葉の国政での「3連敗の歴史」を紹介しよう。
 最初の挑戦は、2012年の衆院選で、民主党から大阪1区に出馬したときだった。当時、党首だった野田佳彦首相は、離党したライバル候補に対する「刺客」として吉羽を擁立した。結果は最下位だった。
 その直後の『AERA』(2012年12月31日~2013年1月7日)のインタビューで、吉羽は「とてもすがすがしい気持ちです」と語っている。そして、次の挑戦を示唆するような言葉を口にした。
今回の選挙では、若い人たちの声が届かなかった。私たちにもっと力があれば、こうはならなかったかもしれない。申し訳ない』と感じている。でも今回、厳しい選挙になるとわかっていても立候補し、スタート地点に立てたことは大きな意義があったと思います。
 彼は、その言葉を忠実に守った。翌2013年の参院選では、早くも鈴木宗男が代表を務める新党大地から大阪選挙区に出馬した。長女で衆議院議員の貴子さんが応援演説に駆けつけ、立候補を後押しした。
 選挙期間中、『週刊文春』(2013年7月25日号)の取材を受け、「暑さ対策は選挙カーに乗り、風を感じること」と答えたが、『週刊文春』(2013年7月25日号)は「暑さ対策は選挙カーに乗ること。同誌は「外見に似合わぬマナーの悪さは、同じ党の鈴木宗男代表から受け継いだものだろう」と批判している。結果、落選した。
 3度目の挑戦は、2017年の衆院選。小池百合子東京都知事が立ち上げた希望の党から東京24区に出馬した。縁もゆかりもないところから出馬したのは、やはり「刺客」として送り込まれたからだ。
 葭葉は、安倍晋三元首相の盟友で自民党現職の萩生田光一と対決した。選挙直前の2017年10月5日付「スポーツ報知」のインタビューでは、都知事選での小池氏の言葉を引用しながら、その決意を語っている。
私はこれまで何度も崖から飛び降りてきました。もう飛び降りることは怖くありません。”
 小池は8万票の差で選挙に負けた。
 吉羽は、野田、鈴木、小池ら有力政治家たちから「刺客」に仕立て上げられた。いずれも職務を果たせなかったが、2019年に寝屋川市議に返り咲いた。
 敗因は本人のせいなのか、それとも彼の資質を認めなかった党代表のせいなのか。確実に言えることは、葭葉氏は「政治家の名刺」を使って犯罪を犯した悪党であったということである。